【学科の人材養成の目的】
都市環境学科では,社会生活を送るうえで必要となる知識・理解,汎用的技能,態度・志向性,創造的思考力の習得のもとに,建設と環境に関わる工学分野の基礎的な知識及び基本的な技術,また,建設と環境に関わる工学の専門職として生涯成長し続けるための基盤となる生涯学習能力を有し,地域社会における関係者と連携・協働して,地域社会の社会基盤の充実,防災・減災機能の向上,都市環境の整備に寄与できる次のような人材を養成する.
- 環境と調和した社会について調査・提案することのできる技術者
- 社会基盤施設の設計・建設に携わる専門性を備えた技術者
- 高質な都市環境空間を維持・管理するために、さまざまな意見を総合的に調整できる技術者
【ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)】
都市環境学科は,「科学的市民」の育成という教育理念のもとに以下の資質や能力を身につけ,所定の授業科目を履修して卒業に必要な単位を修得した学生に,学士(工学)の学位を授与します.
- コミュニケーション力 論理的な思考力,記述力,発表と議論の能力を有し,他者と適切なコミュニケーションを取ることができる.
- 課題を発見し,問題を解決する力 建設と環境に関わる諸問題に対し,工学に関連する基礎的な知識と情報技術を用いて論理的に分析することができる.
- 自らを律し,学び続ける力 自己学習の習慣と自ら行動する自己管理力を有し,専門職として生涯にわたって成長し続けることができる.
- 他者と協力して目的を達成する力 建設技術が自然や社会に及ぼす影響について理解し,地域における関係者との連携・協働により目的を達成できる.
- 専門的知識・技能を習得し,実践する力 専門知識や工学ツールを用いた構造物設計等について理解し,社会基盤の充実や防災・減災機能の向上に寄与できる.
- 総合力 建設と環境に関わる知識,技術,倫理観を有し,実務課題を通して工学的に説明できるデザイン能力を身につけている.
【カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)】
都市環境学科では,基本教育科目,工学基礎教育科目,専門教育科目の有機的な結合によって,建設技術者としての専門能力と専攻分野を通じて学士力を培うことを目指したカリキュラムを設計します.このことを明確にするために,ディプロマ・ポリシーの各項目を達成するために必要な授業科目の流れや,各項目と授業の整合性を体系的に理解できるようカリキュラム・フローを作成します.また,各授業科目の達成目標とディプロマ・ポリシー各項目の関連性を集約したカリキュラム・マップを作成します.さらに,教員団はその組織的関与により,常にカリキュラムの点検評価,及び改善を行います.学修成果やカリキュラムの点検評価の方針をアセスメント・ポリシーとしてまとめています.
- 豊かな人間性及び幅広い教養を身につけるため,基盤能力,学修スキル,コミュニケーション力を培う基本教育科目,工学基礎教育科目を配置します.
- 専攻分野に必要な基本スキルを育成するための基本教育科目,工学基礎教育科目を配置し,領域ごとに最適化された専門知識・技能修得のための専門教育科目を配置します.
- 基盤能力と専門的知識・技能に関連する科目を体系的,効率的に修得できるよう配置します.
- 自ら学ぶ力の醸成や能動的学修をサポートするため,充実した学内LAN 環境,e- learning環境などの優れたIT 環境を提供します.
- 現代社会のニーズに対応する力を育成するため,最新かつ高度な知識及び技能を学ぶ専門教育科目を配置します.
- 建設技術者として,協力・協調する姿勢と自ら課題を発見し,問題を解決する能力を育成するため,現実的な課題を題材とした教材を開発し,少人数グループで行う演習科目,実験科目を実施します.
- アクティブラーニング要素を取り入れた演習科目により,実践的能力と自律的学習能力を養成します.
- 教育目的達成度調査結果,学生調査などに基づくポートフォリオ面談を行い,学生個々の学習成果とコンピテンシーについて長期的なルーブリックを用いた形成的評価を行います.
- 1年次から4年次までに修得した知識・技能・態度の到達度と獲得したコンピテンシーについて単位取得状況,GPA,卒業研究により総括的評価を行います.