都市環境学科へようこそ!
私たちの学科では,人々が安全・安心でかつ快適に暮らせる社会をめざし,その空間および環境づくりのために学生の教育と研究活動を行っています。
(市民の安全・安心な生活基盤づくり)
2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では,地震や津波のために多くの方が亡くなられ,また多くの住民が一瞬のうちに生活基盤を失うという被害にあわれました。北海道においても,2018年北海道胆振東部地震では大規模な斜面災害により多くの人命が失われました。今後も,東海から四国にかけての地域や首都圏直下で発生する地震,北海道東部における千島海溝地震やそれに伴う津波の危険性が指摘されています。また,我が国は台風の常襲地帯でもあるため,毎年のように風水害による被害が発生しています。2011~2012年の冬のように豪雪ともなると雪害も発生しています。われわれ日本人は世界的に見ても自然災害に対するリスクが大きい国土に住んでいることになります。こうした自然災害の脅威に対して安全・安心な社会を作り市民の命や財産を守るために,災害に対して強い構造物を整備して備えること(ハードによる対策)と地域防災計画などによる住民への周知と対策(ソフトによる対策)が急がれています。
(高齢構造物への対策)
みなさんは少子高齢化のことは,いろいろな報道等によって十分に知っていると思います。しかしながら,構造物の高齢化のことはご存じですか?1970年代,かつて日本が高度成長期であった頃,橋などの多くの社会基盤構造物が建設されました。こうした構造物が,建設後40~50年を迎え老朽化の問題に直面しています。こうした老朽化した構造物を維持し更新していくことは,私たちの暮らしを支える社会基盤構造物への一種の医療行為とも言えるもので社会的にも使命は大きいと言えます。
(環境都市づくり)
CO2の排出による地球温暖化の問題や化石燃料の過度の依存によるエネルギー枯渇問題などの課題が山積しています。これに加えて東日本大震災を契機に原子力利用について将来にわたってどのように対処していくかが問われています。高齢社会の本格的到来によって,バリアフリー化,ユニバーサルデザイン化など都市においても市民に優しい街づくりを進めなければなりません。これらの都市改造に併せ,太陽光・風力などの自然エネルギーなどを利用したエコシステムの利用を進め,真に豊かで住みやすい環境都市づくりをめざしていくことが求められています。
(卒業生の活躍の場)
都市環境学科では2012年3月に1期生が社会に巣立って以来,ほとんどの卒業生が全国の建設会社をはじめ,建設コンサルタント,国家・地方公務員などに就職して,いきいきと働いています。本学科の卒業生は,新たな社会づくりのために活躍が期待されています。
(在学生・これから入学を考えている皆様へ)
私たちの学科は,様々な専門領域の教員からなるエキスパート集団です。環境にやさしく安全・安心で快適な新しい都市空間・地域社会づくりのため,一緒に楽しく学び,未来に向けて挑戦しましょう!
都市環境学科 学科長 川端 伸一郎